LED電球のワット数(W)↔ルーメン(lm)対応表(換算表)💡

LED電球は消費電力が今までの白熱電球や蛍光灯と比べ非常に小さいことが特徴ですので、

・消費電力を示す単位であるワット(W)で表示すると混乱が生じる
・今後の技術革新により、同じワット数でもより明るいLED電球が出てくる可能性が高い

といった理由で、LED電球の「明るさ」を表すのに従来ワット数は用いられませんでした。

しかし、蛍光灯では実際の消費電力に関係なく「白熱電球で○○W相当」という表示が一般的でしたので、LED電球になったからといって急に「明るさ○○ルーメン(lm)」といわれても困ってしまいます。

確かにルーメンは「全光束」という「明るさそのもの」を表す単位なので、今までのワット数表示と比べ「技術的に正しい」表現となっているのですが、部屋の蛍光灯(or白熱球)が切れたのでLED電球に付け替え、という場合、今までと同じ明るさのLED電球に付け替えたくても、何ワット相当か分からないと、どれを選んだら良いかわからないですよね。

メーカーにもそういった苦情が多いのか、ようやくLED電球の箱にも(明るさ:電球○○W(㍗)相当)とか書かれるようになりましたが、いまだに外箱に何ワット相当かを書いていないメーカーもあるので、ワット数(W)とルーメン(lm)の対応表(換算表)を作ってみました。

「作ってみた」といっても、日本照明工業会というところが定めている「オフィシャル」な対応表(換算表)と全く同じものですが、ネット上にある表の多くがPDFだったり画像データだったり、自社で販売しているタイプのものしか掲載されていなかったりするので「売り場でスマホで見やすい対応表」を目指して真面目に作ってみました。

ワット数は電力の単位、ルーメンは明るさの単位なので、「1ワット=〇〇ルーメン」みたいな感じに単純計算で換算することはできません。
つまり、ワット数が2倍になってもルーメンが2倍になるわけではありません。
とはいえ、当然ワット数が大きいほど対応するルーメンは大きくなりますので、下記の対応表が目安になります。
「LED電球は白熱電球と光の広がり方が異なるので、白熱電球との比較はアテにならない」と書いてあるページもありますが、最近は白熱電球に近い光の広がり方(全方向に明るい)のLED電球が一般的なので、一般的なメーカーの製品なら、下記のワット数対応表を参考に選べば間違いないと思います。

また、一般電球(E26口金)、ボール電球(E26口金)、小型電球(ソケットが少し小さいもの:E17口金)のそれぞれで対応表が異なるので注意が必要です。
こういったところも一般の消費者にはものすごくわかりにくいので、何とかしてほしいものです。

「電球色」「昼光色」「昼白色」の違いについてもわかりにくいので下記にまとめてみました。


LED電球のワット数(W)↔ルーメン(lm)対応表(換算表)
【💡一般電球タイプ(E26口金)】
一般白熱電球
ワット(W) 相当
ルーメン(lm)値
20ワット(W)相当170ルーメン(lm)以上
30ワット(W)相当325ルーメン(lm)以上
40ワット(W)相当485ルーメン(lm)以上
50ワット(W)相当640ルーメン(lm)以上
60ワット(W)相当810ルーメン(lm)以上
80ワット(W)相当1160ルーメン(lm)以上
100ワット(W)相当1520ルーメン(lm)以上
150ワット(W)相当2400ルーメン(lm)以上
200ワット(W)相当3330ルーメン(lm)以上

LED電球のワット数(W)↔ルーメン(lm)対応表(換算表)
【💡ボール電球タイプ(E26口金)】
一般白熱電球
ワット(W) 相当
ルーメン(lm)値
25ワット(W)相当180ルーメン(lm)以上
40ワット(W)相当400ルーメン(lm)以上
60ワット(W)相当700ルーメン(lm)以上
100ワット(W)相当1340ルーメン(lm)以上

LED電球のワット数(W)↔ルーメン(lm)対応表(換算表)
【💡小型電球タイプ(E17口金)】
一般白熱電球
ワット(W) 相当
ルーメン(lm)値
25ワット(W)相当230ルーメン(lm)以上
40ワット(W)相当440ルーメン(lm)以上
50ワット(W)相当600ルーメン(lm)以上
60ワット(W)相当760ルーメン(lm)以上
75ワット(W)相当1000ルーメン(lm)以上
100ワット(W)相当1430ルーメン(lm)以上

【「電球色」「昼光色」「昼白色」の違いについて】
「電球色」は「オレンジ色っぽいやつね」と分かるのですが、「昼光色」「昼白色」の違いは何度聞いても覚えられないので、自分の頭の整理も兼ねてまとめてみました。

【電球色】
もっともオレンジ色っぽい色で、「ウォーム色」「リラックス色」などと呼ばれることがあります。
同じワット数なら、「昼光色」「昼白色」と比べて「暗い」と感じてしまう人も多いです。
「ビジネスホテルの照明が暗すぎる」と感じる人(私もそうですが)は「昼光色」「昼白色」を選んだ方が無難です。

【昼光色】
「クール色」「フレッシュ色」などといわれます。
オフィスや役所・銀行の照明によく使われる、最も暖かみがない色です。
電球のパッケージでは「青色の光」として表現されています。
実際の光も少し青っぽく見えることもあり、リビング/ダイニングの照明には不向きです。(料理が美味しそうに見えない)
最もコントラストがはっきりして文字が読みやすいので、子供部屋や書斎に適しています
あと、看板の照明に使われているのは基本「昼光色」だそうです(白が最もキレイに見える)

【昼白色】
「ナチュラル色」「マイルド色」などといわれます。
一般家庭のリビング/ダイニングの照明として最もよく使われている色です。
最近はオフィスでも昼白色を採用するところが増えているとか。
電球のパッケージでは「緑色の光」として表現されていることがありますが、これは「昼光色」との違いを(無理矢理)表現するためのもので実際の光が緑色というわけではありません
確かに昼白色の電球の部屋でデジカメ撮影すると緑色っぽく写ることがあるので、間違ってはいないのかもしれませんが・・・
この「緑色のパッケージ」に惑わされて昼白色LEDを敬遠している人も多いのでは?

・・・違いが分かりますでしょうか。
個人的には、パナソニックが採用している「ウォーム色」「クール色」「ナチュラル色」という表現が一番しっくりきます。